リブランディング失敗のケースは?リスクや注意点を解説
「リブランディングをしてみたいけれど失敗が怖い…」「具体的なリスクがわからないから実践が不安」など、リブランディングを検討しているものの、失敗やリスクの不安から実践できずにいる、という企業は多いようです。確かに、リブランディングは企業の経営状況を大きく左右する要素であるため、安易に実践するのは危険です。
今回はリブランディングの失敗を防ぐために、よくある失敗ケースや、具体的なリスクについてご紹介します。ぜひ、参考にしてみましょう。
リブランディングとは
そもそも、リブランディングとは何なのでしょうか。
リブランディングとは、今までのブランドイメージとは全く別の新しいブランドイメージを構築することです。
例えば、今までは「安価で使い勝手の良い商品」といったブランドイメージが定着していたのを、「高級感あふれる良質な商品」といったブランドイメージにする、というものです。経営状況を改善する、もしくは経営状況をさらに向上する、といった目的がありますが、リスクも伴うため慎重に行う必要があります。
リブランディング失敗のケース
では、リブランディングが失敗してしまうケースにはどのようなものがあるのでしょうか。
ターゲットが不明確な状態でのリブランディング
まず「ターゲットが不明確な状態」でのリブランディングです。
「オシャレな人をターゲットに」「女性をターゲットに」など、ターゲット像に具体性がないとリブランディングは失敗しやすい傾向にあります。しっかり「性別・年齢・職業・性格・ライフスタイル」などの基本項目をおさえて、ターゲットを絞ることが大切です。
顧客のニーズを把握していない一方的なリブランディング
企業目線の一方的なリブランディングもNGです。
「こうすれば人気が出るだろう」「このイメージの方がかっこいい」などの一方的なリブランディングは、顧客のニーズにマッチしない可能性が高いため注意が必要です。成功させるためには、顧客のニーズをふまえてブランドイメージを考えることが大切です。
ターゲット以外に不快な思いをさせるリブランディング
ターゲット意外に不快な思いをさせてしまうリブランディングもNGです。
例えば「痩せている人限定」「大食いの人限定」「健常者向け」など、こうしたリブランディングは、ターゲット以外から反感を買う可能性があります。悪い意味で有名になってしまうと、せっかくのターゲットも離れてしまう可能性があるので、リブランディングの際の「表現」には特に注意しましょう。
リブランディング実践のリスクと注意点
リブランディングにはどのようなリスクが潜んでいるのでしょうか。
失敗すると売り上げ減少が早い
リブランディングは、失敗すると売り上げの減少が非常に早いです。新たなブランドイメージが顧客に受け入れられなければ、顧客は一斉に離れていくのですから、当然といえば当然のことです。リブランディングには綿密な計画が必要なのです。
ブランドイメージを元に戻しても顧客が戻らない可能性が高い
万が一リブランディングに失敗し、元のブランドイメージに戻したとしても、かつての顧客は戻らない傾向にあります。離れた顧客は別のブランド商品を見つけていたり、リブランディングをした企業に対し「今までの雰囲気が好きでファンだったのに…騙された!」といった裏切りに近い認識になってしまうこともあるのです。
「失敗しても元に戻せば良い」というのは安易な考えである、ということを頭に入れておきましょう。
SNSで拡散されやすいため慎重に行う必要がある
SNSが普及している現代は、良くも悪くもあっという間にSNSで情報が拡散されてしまいます。そのため、世間の反感を買わないように、慎重にリブランディングをしなければなりません。特に、前述したような「ターゲット以外からの目線」を気にすることは特に大切です。
リブランディングは多くの企業が取り入れているマーケティング手法です。一見、良い手法に見えますが実際にはさまざまなリスクが隠れているため、実践は慎重に行わなければなりません。ぜひ、今回の記事を参考にしながらリブランディングを実践すべきか検討してみてください。