SNSマーケティングを企業が導入すべき3つの理由
2000年代の後半ごろから注目を集め始め、現代の主要なコミュニケーションツールといわれるまでに普及しているSNS。日常生活に欠かせない存在となったことで、マーケティングのあり方にも大きく影響を与えています。SNSマーケティングを企業が今すぐ導入すべき理由についてご紹介します。
理由1:SNSマーケティングを取り入れている企業が多い
InstagramやFacebook、TwitterなどのSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)を活用して、ブランドや商品などの認知度を高め、企業と顧客とのエンゲージメントを高めることを目的としたマーケティング活動のことを「SNSマーケティング」と呼んでいます。最近は、規模を問わず多くの企業が各SNS上で公式アカウントを作成し、SNSマーケティングを積極的に取り入れています。もはやソーシャルメディアなしに、現代のマーケティングを語ることができないといえるでしょう。
それを裏づけるかのように、インターネット上の情報を収集するにあたって、多くの人が検索エンジンではなく、SNSを利用するようになってきています。Web解析ツールなどの開発を行っているアメリカの「Parse.ly」がオンラインメディアの流入元を調査したところによると、すでに2015年の時点でFacebookからの流入数がGoogleを上回っているのだそう。企業の公式サイトについても、SNSを経由して流入してくるケースが増えてきており、SNSを情報収集源とする傾向は、若い世代になればなるほど顕著になっています。
理由2:企業活動のコミュニケーション戦略をSNSで行っている
アメリカのマーケティングリサーチ企業ニールセンの調べによると、消費者の間で情報源として最も信頼されているのは「知人からの推薦」であることがわかりました。2013年の時点で、企業のウェブサイトを情報源として「完全に信頼する/ある程度信頼する」と答えたのが69%にとどまったのに対し、「知人からの推薦」と回答したのは84%。消費者は、商品やサービスの提供者である企業が直接発信した情報よりも、自分と同じような立場にある消費者から発信される「口コミ」などの情報の方が信用できると考えているわけです。
そうした等身大の消費者を介した情報を発信できるのがSNSの魅力であり、最近は多くの企業がSNSを活用して、見込み顧客をファン化する戦略や商品ムーブメントの企画などのコミュニケーション戦略を実践しています。いわば双方向のコミュニケーションを重ねることによって、企業と顧客とのエンゲージメントを高めるツールとして機能しているわけです。エンゲージメントが高まれば、顧客は商品やサービスを好意的なメッセージとともに勝手に発信・拡散してくれることになります。
理由3:SNSマーケティングを長期的に取り入れると企業のブランディングが高まる
SNSの公式アカウントは、継続的、長期的に運用されればされるほど、顧客との密なつながりを生み出していくことになります。企業が取り扱う商品やサービスを紹介する一方、顧客にとって有用な情報や価値あるコンテンツを発信したり、ユーモアでとっつきやすい表情をのぞかせたりしながら、顧客の質問や要望を拾い上げ、一つ一つ丁寧に対処していくことで、つながりを強くすることができるのです。
SNS上でのコミュニケーションは、ソーシャルメディア上に積み重ねていく企業の資産そのものです。顧客との対話の一つ一つがいずれ企業のイメージや好感度、信頼度となって返ってくるはずです。そうやってエンゲージメントを高め、資産を増やしていくことこそがSNSマーケティングの醍醐味であるという言い方もできます。長期的なSNSマーケティングとは、強烈なバズに匹敵する強力なブランディングであるといえるでしょう。
高いユーザー数、アクティブ率を誇るSNS。多くの企業が広報活動やキャンペーンに取り入れ、ブランドの認知度やイメージの向上に活用しています。目的に応じて機能が異なるSNSを使い分けながら、企業活動にお役立てください。