周年事業の進め方は?成功へ導くためのコツとポイント

10周年や100周年などに開催される企業の周年事業。かつては、周年事業を開催する企業はごくわずかでしたが、近年は周年事業のメリットが周知され、多くの企業が開催し始めています。

企業が成長するチャンスにもなるため、大企業のみならず中小企業でもぞくぞくと周年事業が検討されてきています。そんな周年事業を成功へ導くためのコツやポイントについてご紹介します。

周年事業の準備は数年前から!

周年事業の内容は企業によって異なるため、その準備期間についてもばらつきがあります。しかし、一般的に周年事業の準備は1年以上前から始めていることが多いです。展示会や簡単なイベントなどのように、数週間前や数か月前からでは、開催日に間に合わなかったり、内容が充実していないなどの可能性もあるため、注意しなければなりません。

周年事業の検討を始めたばかりの場合は、こうして長い準備期間を要することをよく理解していないケースもあり、そうした情報不足は周年事業の失敗を招く原因でもあります。

周年事業の具体的な進め方

周年事業は、具体的にどのようにして進められるのでしょうか?準備~開催までの流れについて確認しておきましょう。

まずは事前準備を徹底する

まずは、事前準備を徹底的に行うことが周年事業成功のカギとなります。周年事業を行うえで必要な「方針」「予算」「体制」を決定していくことから始まります。プロジェクトメンバーは誰なのか、周年事業のコンセプトや方針についてのイメージ、事業内容の企画立案、そしていくらまで出せるかという予算。これらを決定しないことには周年事業は実行できません。

具体的な内容を決定していく

上記の段階で大まかな内容が決定したら、次にそれぞれをより具体的にしていきます。
「何を目的とするのか」「予算の使用用途」「プロジェクトメンバーや実行委員の決定とそれぞれの役割」「どのくらいの期間でどのくらい進めるのかというスケジュール」など、具体的に決定しておかなければならない内容は多いです。

最も大変な準備段階ではありますが、これらをきちんと決定しておくことによって、今後の準備の流れがスムーズになります。ついつい後回しにしたくなる項目などもあるかもしれませんが、周年事業に関することは全て早い段階で決定しておきましょう。

広報担当による周年事業の情報の発信・共有

決定した内容をもとに、メンバーそれぞれが作業に取り掛かります。スケジュールに合わせて、計画的に進めることが大切です。また、準備と同時に、広報担当による周年事業に関する情報の発信や、社内共有も必要です。プロジェクトに直接関わっていない社員の場合、周年事業についてほとんど内容を把握していない可能性もあります。周年事業は会社全体で行うものですから、1人でも情報漏れがあることは許されません。

社内外問わずに、きちんと周年事業の情報を発信・共有しましょう。無事に情報が周知できれば、あとは開催日を待つのみです。

開催して終わりではない!

周年事業は、実は開催して終わりというわけではありません。終了後に行うこととは一体何なのでしょうか。

企業の発展のために施策の検討

周年事業開催時のデータをもとに、企業の改善点や修正点などを抽出したり、今後のスケジュールや業務内容の改善、周年事業による効果の分析などを行う必要があります。むしろ、周年事業の目的はこれらを目的としていることがほとんどです。企業のさらなる発展と成長を目指して、周年事業によるお客様からのアクションや社内の状況などを把握し、分析することが大切です。周年事業は「楽しかった」で終わらせずに、次につなげることを意識しましょう。