周年記念が企業へもたらすメリットとは
会社の節目の年に、大きなイベントや事業を実施する「周年記念」を開催する企業は少なからずあります。周年記念イベントを開催すれば、企業PRになるという効果の他に、取引先や社員との絆を深めることができるというメリットがあるのです。詳しく周年記念のメリットを確認していきましょう。
周年記念とは
周年記念とは、開業や創業の節目に行う記念イベントや事業のことです。社史を編纂したり、記念セール事業を行ったりと、企業の今後の目的に合ったイベントを開催します。また、社員だけでなく、取引先の企業を招待しての趣向を凝らしたイベントを実施することもあるようです。
さて、この周年記念を大切にしている企業は少なからずあります。帝国データバンクが行った「周年記念企業」調査によると、帝国データバンクに登録されている企業の内、約9%が周年記念イベントや事業を開催している結果が出ているのです。
周年記念のメリットとは
周年記念にイベントや事業を行うことのメリットとしては、以下の3つのことが挙げられます。
企業PRになり売上向上につながる
周年記念は、キャンペーン事業が打ちやすい時期でもあります。「××周年ありがとうキャンペーン」といった具合に、周年記念事業としてキャンペーンを打ち出せば、そのキャンペーンを機に大きな売上を期待することができます。また、キャンペーンを打ち出さずとも、周年記念イベントを行うことは、社外の人たちにこれまでの実績を知ってもらうチャンスにもなるのです。会社の将来性などを顧客や取引先に知ってもらう、営業の場としていくこともできます。
さらに、周年記念をできるということは、長年、競争を勝ち抜き生き残ってきた企業であることを示すことにもなりますから、会社の社会的な信用度を高めていくこともできるのです。
顧客や取引先と新たな関係を築ける
周年記念の事業やイベントを開催すれば、日頃お世話になっている顧客や取引先に「感謝」の気持ちを伝えていくことができるだけでなく、取引先や顧客同士の交流の場を作ることもできます。結果、周年記念イベントをきっかけに、多くの取引先と協力しながらの新たな事業展開の関係を築いていける可能性が出てくるのもメリットです。
また、周年記念のイベントは話のきっかけになります。そのため、新規営業の際に会話のきっかけとすることができ、新たな取引先を作りやすくなるというメリットも発生します。
社員の意識向上につながる
会社で働く社員は、日々の業務に追われて、働く目標や思いを忘れてしまいがちです。しかし、周年記念のイベントを通して、会社の今後のビジョンや創業理念などを社員で共有することで、「働く目標」を再確認し、社員の意識向上を図ることができます。
また、会社としても 日々の業務の中では、社員に対して「感謝」の気持ちをしっかりと伝えることは難しいです。しかし、周年記念に社員のためになるイベントを開催すれば、日頃の感謝をきちんと伝えていくことができます。感謝を伝えられれば、社員のモチベーションや意識も向上しますし、社内の連帯感や士気を高めることにもつながるのです。
さらに、社員に向けて感謝の気持ちを伝える周年記念イベントを開催していることは、人事採用時に、社員を大切にしているというアピール材料にもなり、優秀な人材を集めるチャンスにもつながります。
周年記念に、イベントや事業を開催すれば、社外に向けて、自社をアピールするチャンスをつかむことができます。さらには、取引先や社員間の絆を深め、新たな関係を構築していくこともできるのです。創業創立から5年、20年……といった節目の年が近づいている企業は、周年記念のイベントや事業の開催を検討してみるとよいでしょう。