企業出版のメリットってなに?実は知らない企業出版の魅力

近年、多くの企業が「企業出版」として、書籍を出版しています。内容は企業によって異なりますが、企業に関することや、社長にフォーカスを当てたもの、企業のサービス内容など、様々な書籍が誕生しています。実際、書店に訪れるとこうした書籍を目にすることが増えました。

しかし、この企業出版にはそもそもどのようなメリットがあるのかを知っている人は少なく、企業出版を検討していない企業も存在します。そこで、今回は企業出版の魅力についてご紹介します。

企業出版の目的は「書籍の売り上げ」ではない

そもそも企業出版を行う「目的」についてはご存じでしょうか。勘違いされがちなのですが、実は書籍の売り上げを目的としているわけではありません。もちろん、書籍の売り上げが高ければ、企業の収益にもつながります。しかし、本来の企業出版の目的はもっと別のところにあるのです。詳しい内容について次を確認しましょう。

企業出版のメリットとは

企業出版を行う目的は、ここから紹介する「メリット」に隠されています。一体どのようなメリットが存在するのでしょうか。

認知度の向上

まず挙げられるメリットは「認知度の向上」です。書店で書籍を見かけたことをきっかけに、その企業を知るというケースが存在します。そして、書籍を読んだことで、その企業がどのようなサービスをしているのか、どのような商品を取り扱っているのか、などを知ります。また、書籍を購入しなくても、興味を抱いた会社名についてインターネットで検索して、サービスを知るというケースも少なくありません。こうして、企業の認知度を向上できるというメリットがあります。

信頼度の向上

次に挙げられるメリットが「信頼度の向上」です。書籍を発行することで、顧客からの信頼を得やすくなるというメリットがあります。書籍の出版はインターネット上の情報を比較すると「信用できる」と判断する人が多いことが理由といわれています。「会社の信用度を挙げたい」という場合には、企業出版は効果的な選択となるでしょう。

社内での「企業理念」の共有

さらに挙げられるメリットは「社内で企業理念が共有できる」というものです。書籍を出版し、社内にも置いておけば、社員も気軽に読むことができます。もちろん、社員それぞれに配布したり、回し読みを推奨するといった方法でも問題ありません。

こうして自社の書籍を読むことで、改めて自社について知るきっかけにもなりますし、あまり話題に上がることが少ない「企業理念」「社長の想い」「自社の目指す場所」などを社員全員で共有ができます。これは、社員の仕事のパフォーマンスを上げるうえでも重要な要素といえるのではないでしょうか。

PR効果の向上

企業出版は「PR効果の向上」といったメリットも挙げられます。上述した通り、書籍は信頼を得やすいですし、その書籍を出版すること自体が企業のセールスポイントにもなります。また、書籍を通じたイベントを企画したり、その書籍をメディアに紹介してもらうなどして、様々なシーンで企業をPRすることができるのです。

営業での活用

案件を獲得するうえで欠かせない「営業」ですが、書籍を出版しておけば営業時に自社のアピールポイントの一つとして売り込むことができます。「実は書籍でも紹介しているのですが…」と、さりげなく書籍の存在をアピールしたり、「よろしければ一冊さしあげますので…」など、相手の手元に残して自社を覚えてもらう、といった活用ができます。

企業出版には、企業にとって様々なメリットが存在します。書籍の売り上げは二の次として考え、まずは何を伝えたいか、何をコンセプトとするかなどを社内で話し合ってみましょう。