イベント企画担当者になったら、まずは考えるべき周年記念の目的設定とは
周年記念のイベントをぶれることなく行う上で、目的設定をきちんとしておくことは重要です。周年記念の目的としては、「企業理解や企業のイメージアップ」「拡販と感謝」「社員の意識向上と啓蒙」「社員の能力向上と社員への感謝」などが挙げられます。具体的な周年記念の目的設定についてご紹介します。
周年記念の目的を設定する意義
近年、周年記念イベントは「会社や企業の変化や成長を促す絶好の機会」として重要度を増してきています。そのため、周年記念イベントを企画する上で、最初に周年記念事業全体としての目的をきちんと定めることが重要です。目的が明確でないと、イベントの実施施策を提案しても稟議が通らなかったり、イベントの方向性にぶれが生じてしまったりする可能性が出てきます。
イベント企画担当として成果を上げるためにも、何のために周年記念を行うかといった目的をきちんと定めておくのがベストです。
周年記念の具体的な目的設定
さて、周年記念の企画の目的設定としては、下記の4つが挙げられます。
1.企業理解や企業のイメージアップ
対外的に企業の注目が集まる周年記念を利用して、取引先などに企業の理解を深めて頂き、企業のイメージアップを図ることを目的とします。イベントとしては、周年記念サイトを作ったり、プレスリリースを活用したりします。また、企業のイメージが向上するような社会貢献活動を行うこともあります。
2.拡販と感謝
周年記念を利用して、これまで支えてくれた取引先や株主などに感謝を表明したり、企業への注目が集まることを活用して拡販したりすることをイベントの目的として定めます。具体的に行うイベントとしては、周年キャンペーンとしての拡販や、式典の実施、ノベルティの配布などが挙げられます。
3.社員の意識向上と啓蒙
周年記念を活用して、社員の意識向上や啓蒙を促すことをイベントの目的に据えます。イベントとしては、社内情報誌や記念シンボルマークの作成などを行います。また、企業の発展に寄与した諸先輩方にインタビューしたり、式典でスピーチして頂いたりして、社員の意識向上を図ります。
4.社員の能力向上と社員への感謝
周年記念を機に、社員の能力向上や感謝の気持ちを表明することをイベントの目的とします。行うイベントとしては、販売マニュアルや人事ツールの刷新、資料管理データベースの作成などをします。また、社員旅行を行うこともあります。
以上の目的で周年記念イベントは行われます。この中からどれか1つを選ぶのではなく、4つを上手く組み合わせながらイベントの目的を定めていきます。
周年記念の企画をする前に社内で調整すべきこととは?
周年記念企画の目的を定めることができれば、具体的な企画をしていくことになります。しかし、その前に、社内で調整すべきことがあります。その調整内容としては、次の3点が挙げられます。
- 周年方針の決定
- 一時予算の決定
- 体制の決定
まず、1.の「周年方針の決定」は、社長といった周年の決裁者から「周年への想い」や「周年後のビジョン」などを聞き、周年記念の方針を調整していきます。
次に、方針が概ね定まったところで、2.の「一時予算」の決定を行います。
一時予算が決定したら、3.の「体制を決定」し、各部署のキーマンをピックアップして、決裁のルートや協力の体制を整えていきます。
これら3つの調整が終わったら、「周年の方針」「一時予算」「体制」などをきちんと書面化し、決裁をもらっておきましょう。
周年記念を成功させるためには、最初の段階で目的をきちんと設定することが大切です。自社の周年記念の目的は、会社のPRか、社員の団結を図ることかなどの明確な目的意識を持ちましょう。目的を定めた後は、キーマンと相談しながら、具体的な方針や予算、体制を定めて、社内で調整していきます。周年記念イベントを成功させるためにも、目的設定というイベントの土台をきちんとしておきましょう。